この番組はAIが制作し、AIの音声でお届けしています。報道や論評ではなく、ニュースを入口に考えるための教養番組です。特定の政党・政治家・国・立場を支持したり、未来を断定したりはしません。内容は各回に記した時点の情報にもとづくため、その後の続報で状況が変わっていることがあります。
台本(みのりとジロウの会話)
みのりニュースのトビラ。第3回のテーマは、簗大臣の予算カット発言です。
ジロウこの番組は、AIが制作し、AIの音声でお届けする教養番組です。報道や論評ではなく、ニュースを入口に、歴史から考える材料をお届けします。きょうの内容は、2026年10月15日時点の情報にもとづいています。
みのりこんにちは、「ニュースのトビラ」の朝比奈みのりです。2026年10月15日収録の放送です。
ジロウこんにちは、ジロウです。今日もよろしくお願いします。
みのり今日は簗和生農林水産大臣の発言問題です。「応援しなかった自治体の予算をカットした」というニュース、見かけたんですが、正直「またか」という感じで、詳しくは追っていません。
ジロウその「またか」という感覚、実はこの番組で考えたいポイントの一つです。順番に見ていきましょう。簗大臣は2026年5月、大臣になる前に、栃木県の自民党支部の会合で、2月の衆院選で自分の対立候補を支援した那須烏山市・那珂川町の首長について、「道路予算は大幅にカットした」という趣旨の発言をしていたことが、9月30日前後に週刊新潮・文春オンラインの報道で明らかになりました。
みのり自分を応援しなかった自治体の予算を削った、と自分で言ってしまった、ということですか。
ジロウ報道によれば、そうです。10月13日には国会の予算委員会で審議が始まっていて、今もまだ動いている話です。その前提で聞いてください。
みのりわかりました。詳しく教えてください。
ジロウまず発言の内容です。簗大臣は栃木県大田原市の自民党支部懇親会で、那須烏山市・那珂川町の首長について「自民党の国会議員は要らないという行動を取った」などと述べ、道路予算を大幅にカットしたと語ったとされています。正確な言い回しは週刊誌報道に依っており、媒体で表現に幅があります。
みのり実際に予算は減ったんですか?
ジロウ道路関連交付金は前年度比で減ったようですが、減少率の数字が報道で割れています。那須烏山市26.2%減・那珂川町54.1%減とする報道と、那須烏山市64%減・那珂川町54%減とする報道があります。正確な数字は国の公表資料での確認が必要で、今回は到達できていないので、この番組では「那珂川町は5割超、那須烏山市も2〜6割程度減ったとされる」という幅のある言い方にします。
みのりそれで、本当に大臣の一言で予算が減らされたんですか?
ジロウここが歯切れが悪いところです。国土交通省は「配分への影響は一切ない」「働きかけや圧力はなかった」と説明し、交付金額は工事の進み具合などで決めたとしています。一方で、簗大臣から国交省への問い合わせ自体はあったとも認めていて、その内容の記録は作成していなかったそうです。簗大臣本人も何を問い合わせたか「明確に覚えていない」と答えています。影響がなかったという説明を疑う材料もありませんが、検証できる記録もない、という状態です。
みのり記録がない、というのは気になりますね。
ジロウそうですね。だからこの番組では、「国交省は影響を否定しているが、記録が残っておらず説明に歯切れの悪さが指摘されている」という両方を伝える言い方にしています。
みのりそれで、大臣はどう対応したんですか?
ジロウ二段階あります。10月2日の会見で発言自体は事実と認め、10月5日に国会内で記者団に「予算削減の働き掛けをした事実はない」「予算が左右できるかのような発言をしたことは極めて不適切だった」と陳謝(1回目)。10月8日には衆議院本会議という正式な国会答弁の場で改めて発言を撤回し、「事実と異なる発言をしてしまった、お詫びを申し上げる」と陳謝しました(2回目)。
みのり記者団への陳謝と、国会答弁での撤回、2回あったんですね。
ジロウこの2回目と同じ日に、立憲民主党は「予算を政治的な報復や見返りに用いようとする姿勢は許されない」と批判し、国民民主党の玉木代表は高市首相の任命責任を追及し全省庁調査を求めました。首相は「発言は不適切」として任命責任は認めましたが続投を指示し、全省調査は行わない方針です。10月13日、衆院予算委員会で審議入りし、簗大臣は辞任を改めて否定しています。今も国会で議論が続いています。
みのりもう一つ、別の問題も報道で見た気がするんですが……。
ジロウ簗大臣は、選挙運動で支援者を無料のシャトルバスで送迎していたことも週刊文春で報じられ、公職選挙法で禁止されている寄附行為にあたるのではないかと指摘されています。大臣側は「人道上の観点で違法性はない」と説明していますが、10月15日時点で国会審議中で、法的な結論は出ていません。この番組でも違法とは断定せず、「疑いが指摘され審議中」という言い方にとどめます。
みのり確定していることと、まだ分からないことが混ざっているんですね。
ジロウそこを分けて見ることを大事にしたいです。
みのりさっき「またか」と思ったと言いましたが、こういう話、昔もあったんですか?
ジロウ似た構造の話が過去にもあります。ただ出典を明確にしながら、慎重にお話しします。1つ目は1996年の話です。今回の台本の元になった記事の一つ、ダイヤモンド・オンラインの記事によれば、1996年11月、総選挙で当時の新進党という野党が大勝した地域への「報復」として予算をカットすべきという意見が自民党の役員連絡会で語られ、当時の加藤紘一幹事長が記者会見でその可能性を認めるような発言をした、とされています。さらに橋本龍太郎首相(当時)が国会で「我々が野党の時も、当時の与党でそうおっしゃった方がいた」と答弁した、とも書かれています。
みのり野党の時も、与党が同じようなことを言っていた、ということですか?
ジロウもしその通りなら、「どちらの党が与党でも起こりうる」ことを当時の首相自身が示唆していたことになります。ただ、今回の調査では、この発言・答弁そのものを当時の新聞紙面や国会会議録で独立に確認できていません。あくまでダイヤモンド・オンライン記事の要旨に基づく情報なので、この番組でも「報道にそう書かれている」という前提でお話ししています。
みのり確かめられていないことは、はっきり言えないんですね。
ジロウそうです。断定はできませんが、「このような構造の問題が30年前にも指摘されていた」という材料として、出典を明示して紹介する価値はあると思います。もう1つは2010年の話です。当時政権を担っていた民主党が、地方からの陳情を党の窓口に一本化する仕組みを作り、2010年1月、民主党本部が都道府県連の担当者を集めて、国交省所管の公共事業の個別配分額、いわゆる「個所付け」の情報を記載した書類を配布した、と報じられています。資料は渡さず口頭で伝えるよう指示していた点も問題視されました。
みのり予算配分の情報を、党が先に知って配っていた、ということですか。
ジロウ公共事業の配分情報を、与党が党のルートを通じて選別的に流していたのではないか、という疑いです。ただ、この件を報じる記事の多くが日本共産党系メディア経由で、政治的立場の異なる全国紙・通信社での独立確認は完了していません。「〜と報じられている」という言い方にとどめます。
みのり簗大臣の件、1996年の自民党、2010年の民主党、手法は違うけど共通点があるんですか?
ジロウあります。「本来は地域のニーズで決まるべき公共事業の予算配分」と「政治的な支持・協力関係」を結びつける発想が、形を変えながら与党・野党を問わず繰り返し指摘されてきた、という点です。特定の政党や政治家を一方的に断罪するのではなく、構造的な問題として見ることを大事にしたいです。
みのり構造として昔からある話だとしても、今回こんなに問題になったのはどうしてなんでしょうか。
ジロウ公共事業の予算配分と政治的配慮が結びついているのではないか、という疑いは、ある意味「公然の秘密」として以前から指摘されてきた話でもあります。多くの人がうっすら思っていたようなことを、簗大臣が党の会合で、得意げに自分の手柄のように語ってしまったことが、問題が大きくなった核心だと思います。
みのり言わなくてもいいことを、自分からしゃべっちゃった、ということですね。
ジロウこれとよく似た構造で身を滅ぼした例が、歴史上にいくつもあります。3つ紹介します。1つ目は日本の古典、平家物語。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……おごれる人も久しからず」という有名な冒頭です。平清盛は太政大臣という最高位まで上り詰め、平家一門による専制的な政権を築きましたが、強権的な振る舞いが反発を招き、源氏の挙兵を経て都を追われ、壇ノ浦で一門が滅亡しました。
みのり権力の頂点にいる時の振る舞いが、その後の没落につながったんですね。
ジロウ800年以上前から、「権力の驕りはいつか自分の身を滅ぼす」という教訓が語られてきたということです。2つ目はアメリカ、1970年代、共和党のニクソン大統領のウォーターゲート事件。民主党本部への不法侵入・盗聴事件への関与が発覚し、当初は否定しましたが、自分自身が残していた会話の録音テープで隠蔽工作への関与が明らかになり、1974年に任期途中で辞任しました。
みのり自分の言葉が、自分を追い詰めたんですね。
ジロウ「自分だけは追及されない」という過信が、結果的に自分を苦しめました。3つ目は2008年、イリノイ州のブラゴジェビッチ知事、民主党の政治家です。オバマ氏の大統領当選で空席になった上院議席の指名権を使って自分や妻の利益を得ようとしていたことがFBIの通話傍聴で発覚し、電話で「これは値打ちがある、ただでは渡さない」と得意げに語っていたことが致命的な証拠になりました。
みのり得意げに語ってしまった、というのが、今回の話とすごく似ていますね。
ジロウ本来公言すべきでないことを、調子に乗って自分から語ってしまい、それが記録されて没落を招く。平清盛、ニクソン(共和党)、ブラゴジェビッチ(民主党)、時代も国も政党も違いますが、共通する構造です。どちらの政党でも起こりうる話として、意図的に両方の例を選びました。
みのり今回の件も、こういう歴史の例と重ねると、どう考えられますか?
ジロウ断定はできませんが、権力を持つ人が謙虚さを失って得意げに語ることは、昔から良い結果を生んでこなかった、ということは言えると思います。これは「簗大臣が傲慢だった」と断定するものではなく、「権力者が謙虚さを失った時に起こりやすいこと」という一般的な教訓として受け止めてほしいです。
みのり今日は簗大臣の「予算カット」発言問題を入口に、1996年の自民党内の報復発言論、2010年の民主党の個所付け問題、そして平清盛・ニクソン・ブラゴジェビッチという傲慢さが没落を招いた歴史の例を見てきました。
ジロウ今日の「なるほど」は、「公共事業の予算と政治的な支持を結びつける発想は特定の政党だけの問題ではなく、昔から繰り返し指摘されてきた構造的な問題の一つの表れである。そして今回大きな問題になった核心は、その『公然の秘密』を権力を持つ人が自分から得意げに語ってしまったことにある」ということです。
みのり構造の話と、語ってしまったこと、両方があるんですね。
ジロウそうです。国会審議やシャトルバス問題はまだ続いているので、今日の内容も今後変わる可能性があります。
みのり続報が出たら、またこの番組で取り上げてほしいです。
ジロウぜひ、そうしたいですね。それでは今日はこの辺りで。
みのり「ニュースのトビラ」2026年10月15日収録分、聴いていただきありがとうございました。
ジロウありがとうございました。