この番組はAIが制作し、AIの音声でお届けしています。報道や論評ではなく、ニュースを入口に考えるための教養番組です。特定の政党・政治家・国・立場を支持したり、未来を断定したりはしません。内容は各回に記した時点の情報にもとづくため、その後の続報で状況が変わっていることがあります。
台本(みのりとジロウの会話)
みのりニュースのトビラ。第2回のテーマは、サウジ空港攻撃とフーシ派です。
ジロウこの番組は、AIが制作し、AIの音声でお届けする教養番組です。報道や論評ではなく、ニュースを入口に、歴史から考える材料をお届けします。きょうの内容は、2026年10月12日時点の情報にもとづいています。
みのりこんにちは、「ニュースのトビラ」の朝比奈みのりです。2026年10月12日収録の放送です。
ジロウこんにちは、ジロウです。今日もよろしくお願いします。
みのりこの番組は、AIが制作している、考えるための教養番組です。特定の国や政治家、立場を一方的に応援したり、決めつけたりはしません。今日もその前提で聞いてください。
ジロウはい。今回取り上げるのは、サウジアラビアの空港が攻撃を受けたというニュースです。
みのり空港が攻撃される、って、かなり大きな出来事ですよね。実は今回、台本を作る前の調べものの段階で、気になることがあったんです。
ジロウといいますと?
みのり最初に教えてもらった記事だと「12人が死亡した」となっていたんですが、調べ担当が複数の海外・国内の報道を調べたところ、どこを見ても「死者3人」としか出てこなかったそうなんです。
ジロウそうなんです。これは今日、最初にはっきりさせておきたいことです。ロイター、アルジャジーラ、Khaleej Times、共同通信……独立した複数の情報源が「死者3人、負傷者30人超」で一致しています。一方で「12人」と報じている情報源は、今回は見つかりませんでした。
みのり見つからなかった、ということは、12人は間違いってことですか?
ジロウそこまでは言い切れません。元になった記事そのものは有料で、今回は直接見られていないんです。集計の対象期間が違うのか、見落としなのか、どこかで数字が変わってしまったのか、理由は分かりません。ですので今日は、はっきりしている数字として、死者3人・負傷30人超、という方で話を進めます。
みのりわかりました。数字をちゃんと確かめてから話す、というのは大事なことですね。
ジロウそう思います。それでは、何が起きたのか、順番に見ていきましょう。
ジロウまず場所と時期を整理します。攻撃があったのは2026年10月6日から9日にかけて。サウジアラビア国内の2つの空港です。
みのり2つ、ですか。
ジロウ1つ目は、サウジ南西部、イエメンとの国境に近いアブハ国際空港。10月6日に攻撃を受けて、モロッコ国籍とアルジェリア国籍の女性2人が亡くなり、28人が負傷しました。
みのり国境に近い空港、ということは、狙われやすい場所なんですね。
ジロウそうですね。もう1つが、サウジの首都リヤドにあるキング・ハーリド国際空港です。こちらは10月7日から8日にかけて、空港の施設と、サウジの国営航空会社の飛行機、それぞれが攻撃を受けました。サウジ国籍の機長の方を含めて1人が亡くなり、8人が負傷しています。
みのり首都の空港まで狙われたんですね。
ジロウはい。この2つの空港への攻撃を合わせて、サウジの民間航空当局が10月9日に発表した数字が、死者3人、負傷者30人超、というものです。空港はその日のうちに運用を再開しています。
みのりそれで、誰が攻撃したんですか?
ジロウイエメンのフーシ派という武装組織です。これは、フーシ派自身が「自分たちがやった」と声明を出していて、サウジ側の説明とも一致しているので、実行主体についてはかなり確かだと言えます。弾道ミサイルや巡航ミサイル、ドローンを使ったと、フーシ派自身が発表しています。
みのりフーシ派って、どういう組織なんですか?
ジロウイエメンの北西部を拠点にする武装組織で、2014年に首都のサヌアを制圧しました。この後の歴史の部分でもう少し詳しくお話ししますね。
みのりわかりました。それで、ここにトランプ大統領の話がつながってくるんですか?
ジロウそうなんです。ここがもう1つ、今日慎重に扱いたいところです。「トランプ氏がフーシ派との戦闘への参戦を検討している」という報道があるんですが、これも中身をよく見る必要があります。
みのりどういうことですか?
ジロウ報道されている大きな流れとしては、サウジのムハンマド皇太子がトランプ氏に電話をして、フーシ派への軍事支援を要請した。トランプ氏は一時「空爆は支持しない」と周りに伝えたものの、皇太子との電話のあとに方針を変えて、国防総省に空爆の準備を指示した。ところがその後、また計画を見送った、という経緯が報じられています。
みのり行ったり来たりしているんですね。
ジロウそうなんです。しかもこの経緯は、政権高官の話をもとにした報道で、トランプ氏本人が「参戦する」とはっきり言った、という一言があるわけではないんです。
みのり本人の発言ではない、と。
ジロウ本人の発言として確かめられるのは、9月のフォックスニュースの電話インタビューで、フーシ派について「米国と継続的に意思疎通しており、フーシ派は米船舶を攻撃しないことに同意している」と述べた部分くらいです。これは「参戦する」という発言ではありません。
みのりなるほど。それで、今はどうなっているんですか?
ジロウ直近の10月7日の報道では、トランプ政権はサウジの対フーシ派作戦に「これ以上深く関与することに消極的」と伝えられています。情報提供や目標設定の支援、給油支援は続けているようですが、アメリカ軍が直接フーシ派を攻撃する、という指示は出ていない、という報道です。
みのりつまり、「参戦を決めた」とは言えない状態、ということですね。
ジロウその通りです。この番組では「トランプ氏が参戦を決めた」という言い方はせず、「サウジの要請を受けて、空爆の実施と見送りを繰り返していると報じられている」という言い方で統一します。
みのりそれにしても、どうしてフーシ派はサウジの空港を狙うんですか?
ジロウここで少し、イエメン内戦の歴史を振り返る必要があります。「ひとつ、昔話をしてもいいですか」。
みのりはい、お願いします。
ジロウ2014年9月、フーシ派がイエメンの首都サヌアを制圧しました。これに対して2015年3月、スンニ派の盟主であるサウジアラビアが、他のスンニ派諸国と連合を組んで、フーシ派の拠点への空爆を開始しました。これが、今につながるサウジの軍事介入の始まりです。
みのりもう10年以上前から続いている話なんですね。
ジロウそうなんです。この内戦では、食料や医薬品、燃料の禁輸も行われて、数万人規模の死者と、数百万人規模の人々が飢餓に近い状況に置かれたとされています。
みのりそんなに長く、大きな被害が出ている紛争なんですね。
ジロウはい。そしてもう1つ、この紛争を理解するうえで大事な見方があります。イエメン内戦は、スンニ派の盟主サウジアラビアと、シーア派の盟主イランとの、地域的な対立の「代理紛争」という性格を持っている、と多くの分析で指摘されています。
みのり代理紛争、というのは?
ジロウ当事者同士が直接戦うのではなく、それぞれが支援する側について、別の場所で戦いが起きる、という構図のことです。冷戦のときの朝鮮戦争やベトナム戦争が、アメリカとソ連の代理戦争だった、という見方があるのと、似た構図として語られることがあります。
みのりただ、気をつけないといけないのは、イランが公式に「自分たちがフーシ派を支援している」と認めているわけではない、ということですよね。
ジロウよく覚えていますね、その通りです。「イランの後ろ盾を受けるフーシ派」という評価は、各国の報道や専門家の分析によるもので、イラン自身の公式な表明は今回は見つかっていません。ここは決めつけずに扱いたい点です。
みのりわかりました。それで、アメリカが関わってくる、という話は、昔にも似たことがあったんですか?
ジロウはい、紹介したいことが1つあります。2023年12月、フーシ派側が「もしアメリカがイエメンを攻撃すれば、アフガニスタンやベトナムより悪いシナリオになる」という趣旨の警告を発したことがあります。
みのりアフガニスタンやベトナム、というのは、アメリカが長く、深く関わって苦労した戦争の例、ということですね。
ジロウそうです。それから、バイデン政権のときには、紅海を通る商船やアメリカの艦船への攻撃を受けて、イギリスと共にイエメン国内のフーシ派関連施設を報復として空爆した、ということもありました。「限定的な報復」と「本格的な参戦」の間で、歴代のアメリカの政権が、慎重に判断を重ねてきた経緯があります。
みのり今回も、その「慎重な判断」の続きの中にある、ということですね。
ジロウまさにそういう見方ができると思います。
みのりということは、今回もアメリカは本格的には参戦しない、ということになるんでしょうか?
ジロウそこは断定できません。今、お話ししたのはあくまで過去のパターンです。「代理紛争に大国が深く関わると、長期化・泥沼化しやすい」という過去の傾向があった、ということは言えますが、「今回も同じようになる」とは決まっていません。
みのり歴史は、次にどうなるかを教えてくれるわけではない、ということですね。
ジロウそうです。ただ、考えるための材料にはなります。今回新しく加わっている要素としては、サウジが直接トランプ氏に軍事支援を要請している、という点があります。過去の「限定的な報復」とは、関わり方の深さが違う可能性もあります。
みのり前と同じ部分と、違う部分、両方ありそうですね。
ジロウそうですね。共通しているのは、「本格的な参戦には踏み込みにくい」という慎重さが、歴代のアメリカの政権に繰り返し見られること。違うのは、今回はサウジという同盟国から、皇太子本人を通じた直接の要請がある、という点です。
みのり周りの国の反応はどうなんですか?
ジロウUAE(アラブ首長国連邦)や、湾岸協力会議、GCCの事務局長が、フーシ派の攻撃を強く非難する声明を出しています。サウジ主導の軍事連合も、報復を示唆する声明を出しているとされています。これも「どちらが正しい」という話ではなく、それぞれの立場からの反応として受け止めておきたい点です。
みのり立場によって、見え方が違うんですね。
みのり今日は、サウジアラビアの2つの空港への攻撃と、その背景にあるイエメン内戦、そしてアメリカの関わり方について見てきました。
ジロウそうですね。今日の「なるほど」を1つ挙げるなら――「最初に示された数字と、独立した複数の情報源で確かめられた数字が食い違うことがある。その場合は、確かめられた情報を基本線にして、分からないことは『分からない』と正直に言う。これは2015年から続くイエメン内戦のような、長く複雑な出来事を理解するときほど、特に大事になる」ということです。
みのり数字ひとつとっても、ちゃんと確かめることが大事なんですね。
ジロウそうなんです。それから、アメリカが中東の紛争にどこまで深く関わるか、という問題は、今回に限った話ではなく、ベトナムやアフガニスタン、紅海でのこれまでの対応など、過去にも繰り返し問われてきた問題の延長線上にあります。
みのり1つの出来事だけを見ていると気づかないことが、歴史を知ると見えてくるんですね。
ジロウまさにそうです。このニュースはまだ動いている最中なので、続報が出たら、またこの番組で取り上げたいですね。
みのり楽しみにしています。それでは今日はこの辺りで。「ニュースのトビラ」2026年10月12日収録分、聴いていただきありがとうございました。
ジロウありがとうございました。